はじめに
前回は、ケンジ君がカフェを開業する例を通じて、起業時に陥りがちな悪い借金について説明
しました。
今回は、皆さんにとってもより馴染みが深い借金である住宅ローンについて、お話しします。
特にこれからマイホームを購入しようと検討されている方にご覧になって頂きたい内容です。
では、はじめましょう。
会社の業績悪化で家を失った洋子さんのケース
洋子さんは大きな家を購入するために高額な住宅ローンを組みました。しかし、会社の業績が悪化し、給料がカットされてしまいました。
その結果、洋子さんはローンを返済できなくなり、せっかく購入したマイホームを手放さざるを
得なくなりました。
さらに、住宅ローンの残債が多く残り、多額の借金を抱えることになってしまいました。
このようなパターンは本当に多いと思います。では、洋子さんのようなパターンになるのを防ぐ方法はあるのでしょうか?
避けるための考え方 その1-本当にマイホームが必要か考える
そもそも、高額な住宅ローンを組んでまでマイホームを持つことが、自分や家族の人生にとって本当に大事かどうかを考えることが重要です。
俳優で歌手の美輪明宏さんが以前、次のようなことを言っていたのを聞いたことがあります。
「芸能界に入ってもう40年以上になりますが、周りの芸能人を見ていて、豪邸に住んでいて幸せそうな人は一人もいないし、幸せな死に方をした人は一人もいない。これだけははっきりと断言できます。」
この発言の背景にある理由として私は次のように考えました。
家が広すぎると家族がお互いに顔を合わせる機会が少なくなり、家族のつながりが薄れてしまうのではないか。むしろ、小さな家の方が家族がいつも一緒にいる時間が長くなり、家族の結束が強まるのではないか、と。
つまり、立派なマイホームを持つことと、その家に住む人々が幸せかどうかは必ずしも関係しないということです。
本当に大事なのは、自分や家族が幸せになるための最善の手段がマイホームであるかどうかを見極めることです。
特に、将来の収入が不安定な場合や、転職や昇進などの変動が予想される場合には、無理をせずに賃貸住宅を選択することも一つの方法です。
賃貸住宅であれば、収入に応じて住まいを柔軟に変更することができ、経済的な負担を軽減することができます。賃貸住宅で生活費を抑え、その分を貯蓄や投資に回すことで、将来的に自分や加須kうの人生をより良くすることにお金を使うことができます。
避けるための考え方 その2-適切な住宅ローン金額の設定
では、マイホームを持つことが最善の手段であると判断した場合、どのような点に注意してローンを組めば良いのでしょうか?
それは自分の収入に見合った無理なく返済できる金額で借りることです。
でも、無理なく返済できる金額ってわからないですよね。
この場合、おススメしたいサイトがあります。それは、購入したいと考えている物件の価格等の条件を入力すると、毎月の返済額を計算してくれるものです。
そして、このサイトでいろいろ条件を変更して、毎月の返済額がどれくらいになるのかを
シミュレーションして、感覚を掴んでください。
(参考:)価格.com – 住宅ローン シミュレーション 返済額や借入可能額を試算 (kakaku.com)
また、「シミュレーションをしても無理なく返済できる金額がわからない」という方は、利害関係のない第三者的な立場の人、例えば独立系ファイナンシャルプランナー(FP)などに相談してください。
なぜなら、金融機関によっては融資実績を上げるために、その人にとって返済が厳しい上限ギリギリの融資額を提案してくる場合もあるからです。
確かに専門家に相談するのはお金が掛かりますが、ここで失敗すると後々取返しのつかないことになるかもしれませんので、将来への投資と考えてください
例えば、経験豊富なFPに相談しても1万円もかかりません。
(参考:)実績1155プロFP✨住宅売買/ローン相談のります 通話相談可⭕️借入れ目安や銀行選択、借換え判断、住み替えなど (coconala.com)
専門家のアドバイスを受けることで、自分に最適な返済計画を立てることができ、将来的な経済的安定を確保することができます。さらに、独立FPは住宅ローン以外にも、保険や投資、税金対策など幅広い分野でのアドバイスを提供してくれるため、総合的な資産管理が可能になります。
でも、「そのようなお金を掛けたくない、又は自分の家の収入や貯金額を赤の他人に教えたくない」、という方もおられるでしょう。その場合は、自らFPの勉強をしても良いですし、住宅ローンについて書かれた本を読むのも良いと思います。
(参考:)住宅ローンのしあわせな借り方、返し方 | 中嶋 よしふみ | 家事・生活の知識 | Kindleストア | Amazon
まとめ
今回は、住宅ローンで破産しないため、
①そもそも高額な住宅ローンを支払ってまで、マイホームを購入することが本当に自分や家族が幸せになるために必要があるのか考える
②住宅ローンは慎重に計画し、自分の収入に見合った金額を借りる
ことをお伝えしました。
皆さん、ご自身や家族の幸せを最優先に考え、最適な選択をしましょう。
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