今日は、株式投資で利益を得るために意識すべき重要な2つの条件についてお話しします。
この2つの条件はどちらか一方を満たしているだけでは、不十分で必ず両方を満たす必要があります。
数学でベン図というものを習った方ならわかると思いますが、2つの円が重なる部分である必要がある、ということです。
では、はじめましょう。
第1の条件は「自分の投資アイディアが正しいこと」
これは当たり前ですよね。でも、ほとんどの人がこれさえ出来ていないのです。
例えば、「SNSの情報を鵜呑みにして自分で何も調べずに投資してしまう。」とか、「金融機関や証券会社の営業担当に勧められた商品を盲目的に購入する」といった方はすごく多いのではないでしょうか?
私も過去新聞等で持て囃されたとあるマンションディベロッパーの株を、何も考えずに購入したことがありましたが、購入して半年ほどで倒産してしまったという、苦い経験をしています。
情報を得るきっかけとして、SNSを活用したり、金融機関や証券会社の営業担当者の話しを聞くのはおおいに結構なことですが、その情報を自ら検証しなければ、そのアイディアは「自分の投資アイディア」にはなりません。
大事なことなので、繰り返しお伝えしますが、SNS等で得た情報は自分でその情報について検証しない限り、「自分の投資アイディア」にならないのです。
ここで言う「検証」とは、その投資アイディアを否定するような意見を収集し、そのような情報があるとしても、儲かる可能性の方が高いかを判断することです。
投資では絶対がないので、必ず儲かるかはわかりません。しかし検証をしっかりした投資を積み重ねていけば、長期的には必ず投資成績は向上していきます
第2の条件は「少数派のアイディアであること」
この条件を意識して行動することは本当に難しいです。なぜなら、多くの日本人は多数派の意見に流される性質があるからです。
なぜ、多数派の意見がダメかいうと、多数派が追いかけるトレンドや情報はすでに株式市場に織り込まれており、その結果、株価が既に高くなっているためです。
いくら業績が良くて、将来性が高い会社であっても株価が高くなりすぎていれば、大きく儲けることは難しいですよね。
この多数派の意見が極まった状態がバブルです。通常では株式投資について興味がないような若者や主婦層が株式投資の話しをし出したり、書店で株式投資関係の本が多く並びだしたら、バブル崩壊が近づいていることになります。
では少数派のアイディアを持つためにどのようなことを意識すれば良いでしょうか?
私の場合、現在見通しが暗いどん底の状況にあり、その状況に投資家が過剰に反応して、株価が激安になっている会社に注目します。
そして、その会社がどのような状況になったら回復する可能性があるかを考え、回復しそうな兆候が出たしたら株式購入を始めます。
回復しそうな兆候としては、利益が上向きになることがあげられます。また、株価チャートの底打ちでも良いかもしれません。
この考え方は不動産投資にもあてはまる
投資は株式投資以外にもいろいろあります。
最近身近になったのは不動産投資ではないでしょうか?
不動産投資も株式投資と同様にこの2つ条件を同時満たす物件を探すことができれば、利益があげられる可能性が高いです。
まず1つ目の条件である「自分の投資アイディアが正しいこと」を不動産に当てはめます。
例えば、周辺地域の都市計画や開発計画等を調査し、将来、新しい鉄道駅や高速道路の建設される可能性があるか調べます。
また、ショッピングモールやレストラン、カフェなどの商業施設が増えているか、人口が増加傾向にあるか等を自分で検証することで、このアイディアが自分自身のものになります。
次に2つ目の条件である「少数派のアイディアであること」を不動産に当てはめます。
例えば不動産バブルが崩壊した直後に人々が不動産投資を過剰に危険視している状況の中、激安になった不動産に狙いを定めることが挙げられます。
また、マンションの施工不良事件が発生した後に、逆に評判が落ちて価格が安くなったその会社の施工物件を買う、という考えもありかもしれません。
一度事件を起こした会社は、これ以上評判を落とせないために、事件以降の工事に関しては、最善を尽くして名誉挽回しようと考えるからです。(但し、不正をするような風土が会社全体にある場合、買わない方が無難でしょう。)
この考え方は投資以外の意思決定にも普遍的にあてはまる
例えば、新事業の企画を考える場合を考えます。
まず、第1の条件「自分のアイディアが正しいこと」へのあてはめです。
新事業の企画において、自分のアイディアが市場のニーズやトレンドに合致していることが重要です。さらに市場調査やデータ分析を通じて、アイディアの正当性を検証し、成功可能性を高めることが求められます。
次に第2の条件「少数派のアイディアであること」へのあてはめです。
新事業の企画が他の競合と差別化されていることも重要です。少数派のアイディアであることで、競争の激しい市場において独自のポジションを築くことができます。
独自性や革新性を持つアイディアは、顧客の関心を引き、競争優位性を確保するための鍵となります。
逆に多数派であれば、特に競争の激しい市場では勝ち残れないことでしょう。
まとめ
株式投資で利益を得るために意識すべき重要な2つの条件は「自分の投資アイディアが正しいこと」と「少数派のアイディアであること」です。
そしてこの2つの条件は同時に満たさなくてはなりません。
またこの2つの条件を意識することは、株式投資以外の場面でも応用可能であると考えています。
この2つの条件を意識して、今後の株式投資等の人生の大事な意思決定にお役立てください。
本日は以上です。
お読みいただきどうもありがとうございました。
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